らくがき
- minus888

- 2017年8月27日
- 読了時間: 1分
この街には何もない
がらんどうの鉄筋に
昼間は人が群がっていて
何か隆盛を誇るように思うけれど
焼け付く夏の日差しの中
誰もいなくなると
終末の日のような廃墟をおぼえる
この街には何もない
判で押したような都市のすがたに
帰るところがあるひとがいる
ニューヨークでもロンドンでも変わりない
顔のない繁栄
人の呼吸のないせかいは
こんなにも静かだと
うつくしい緑は教えてくれまい
流れる川も空も山も教えてくれまい
故郷をわすれたひとは
ぽつんと焼けたアスファルトの上にいて
静寂に耳を傾ける
眠らない街の光よ
わが原風景よ
愛すること忘れた不自然よ
わが原風景よ
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