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節目の日

  • 執筆者の写真: minus888
    minus888
  • 2017年3月31日
  • 読了時間: 2分

節目の日だ。久しぶりに、全く遅刻せずに職場へ行って、最後に掃除をして、プリンターのメンテナンスもして、ブラインドも一番上の方までハタキをかけ、実は先生方の座席に比べて全くおざなりにしていた自分のデスクの埃を払い、拭き掃除をして、自分の荷物は全て引き上げた。パソコンの中身もクリーンアップして、残したほんのわずかな業務マニュアル以外、私がそこにいたような痕跡は残らない。

情がうつるような職場ではないように思っていたけれど、2年いた。

2年前の自分のことを思うと、私は外に出ることだっておぼつかなかったし、一人で起き上がるのも苦労した。手元に縫いぐるみか何か、精神安定するものがなくてはどこにも行けなかったし、誰とも会話できなかったのである。何もなくても立ちくらみを起こして、座り込んでいた。

情がなかったから、そんな時にでも堂々と遅刻して、気に入らない年長の同僚に文句を言って、やるべきことを自分で判断してこなして、一人で好き勝手に仕事した。誰にも気兼ねせず、給金を貰うことに罪悪感をおぼえず、自分らしさを追求することができた。

この2年で私は自立して、自分の暮らす家の面倒を自分で見て、風呂に入れと家族に突かれなくても入浴して、着替えて、仕事に出かけるようになった(いくらか、不完全だし、次があるかわからないけれど)

仕事のおかげではないとは思う。私は自然回復したのだと思う。しかし、その自然回復する間、個人主義と放任主義の名の下に私を容認してくれた職場だった。そうでなければ私はまた自信を失って、きっとまた狭くて暗い部屋で、自分の無力さを嘆いていた気がする。

自尊心と、「こんなところで働くのは私の本意ではない」という敵意を貰った。

回り道をしたとは思うけれど、それでも、良かったと思う。万感の敬意と感謝を込めて。

夜はMy嬢とKn嬢と少しぶりに会うことができて、吉祥寺のカフェロシアで乾杯した。

無職祝賀会、というのは冗談だけれど、楽しい夜だった。

ただ、酒はどうにも、うまく酔えない。味はわかるのに、もったいない話だと思う。

空きっ腹にウォッカなんていうのがダメだったか。当たり前か。


 
 
 

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