大都市の春
- minus888

- 2017年3月18日
- 読了時間: 2分
昼前まで寝ていた。
十八時からRrg嬢とドゥースラーで逢う約束をしていたので、それまでは近代文学館で時間を潰した。
パンを食べて、駒場へ出かけて近代文学館で震災詩の展示を見た後、BUNDANでコーヒーを飲んで閉店まで過ごした。中野重治の詩集とかを読んでいた。
新宿で家の小間物やら買った後、ドゥースラーで喋って呑んだ。Rrg嬢は四月から就職だそうだ。十月の鶴岡ぶりだったので卒業旅行の土産話とか新生活の不安とか話は尽きなくて、何分私と彼女は年も離れているし、共通の趣味があるかというと、特段そういうこともないような気がするのだけれど、二二時過ぎても話し込んだ。
彼女を連れ回して、年上ぶって自分はあまり得意でない酒を飲ませたり、今日はシーシャを持ち出して、不器用に薄い煙を吐いたり噎せたりするのを見るのが、私は好きだ。そういう時に自分のなかに悪い男が棲んでいる気がする。
或いは、悪い男なんていう陳腐なものではなくて私がその新雪を踏むのだということに小暗い愉しみとかを感じることがある。夜遊びは、後ろめたいほどが一番楽しい。薔薇の煙の香りは、私だって初めてだった。
旅行の土産だといって饂飩を貰った。新宿の東南口の桜が盛りで美しかった。
このところ、別件で一寸誤解を招くことを言って少し頭を悩ませてもいたけれど、それもとりあえずの解決を見た。
今日はいい日だった。
昼まで寝て、いい詩を読んで、酒も煙も旨くて、春が来た。毎日がこんな日だったらと希うくらいの日が、生涯に1日でもあるのだから、私の人生は幸福だったと言なくてはいけない。言わなくてはいけない。
生涯の短き春を分け合ひぬ






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